加古川の商工業の歴史

産業道路と工業用ダム

加古川バイパス

▲加古川バイパス

バイパス工事開始当時の周辺状況(加古川町河原附近)

▲バイパス工事開始当時の周辺状況(加古川町河原附近)

 

 加古川バイパスの建設は国道2号線の交通混雑を打開し、併せて播磨工業地帯を京阪神に結ぶ幹線輸送路として計画された。

昭和35年より用地買収を始め、昭和39年度に工事着手、昭和45年3月、北側本線2車線を完成(一期工事)、そして昭和49年3月15日、現在の4車線を完成するに至った。

区間は、明石市魚住町清水より高砂市阿弥陀町魚橋までの延長12.5kmである。

また事業費は一期工事に60億円、二期工事に24億円、併せて84億円を要している。この開通によって、国道2号線の交通混雑の緩和に大きな役割を果している。

 東播地方の新しい大動脈として昭和55年、明姫幹線(国道250号)が開通。臨海部を縦断するこの道路の建設は東播地方の商業、工業等の経済面だけでなく、地元住民の生活環境面でも大きく寄与している。

また沿岸環境への配慮から両側に自転車歩行者道、植樹帯を設置するなどの工夫も見られる。区間は明石市小久保2丁目から高砂市中筋1丁目までの延長22.64km、工期は昭和42年~55年度。

 

明姫幹線

▲明姫幹線

 昭和41年、工業用水平荘湖完成。加古川市が工業都市へと発展する重要な一因となった。有効貯水量900万トン、1日の給水能力20万トン、西日本でも有数の人工工業用水路である。主な給水先及び給水量は神戸製鋼所加古川製鉄所、鐘淵化学工業、武田薬品工業。

 

 

平荘湖

▲平荘湖

 

 昭和57年、工業用水権現ダム完成。有効貯水量1,100万トン、1日の給水能力30万トン、主な給水先及び給水量は神戸製鋼所加古川製鉄所、オーミケンシ加古川工場、鐘淵化学工業。

 

権現ダム

▲権現ダム